SDA ドバイ+アブダビ視察ツアー2020 岩井正貴

近代都市と歴史の風景

今回SDAツアーの案内を頂き、申込時は定員到達しており、キャンセル待ちで12月に行くことが決定。ドバイは近代的な都市でお金持ち国家のイメージ。2025大阪万博の前哨戦である、ドバイ万博開催前の都市準備や街並みを視察ができるのではと参加を決めた。

そのころUAEの近隣国イランは米国と緊張関係にあり、同じごろ中国では新型コロナウィルスが猛威を振るい世界に拡がりつつあった時期。今日の社会的状況を考えると、行けたことが奇跡的なタイミングであった。

成田から深夜にアブダビ入りし宿泊。ホテルの部屋で驚かされたのが、便器の横にもう一つ便器型のモノに困惑。調べると洗浄するための洗便器らしく人生初の便器撮影。

 

そんな困惑からスタートしたツアーだったが、街並みや建物は圧巻で、主張の強いものが印象的だ。

特に印象深かったものはドバイフレーム。
全長150mの2つのタワーに93mの橋が渡されている構造。外装はドバイ国際博覧会のロゴをモチーフに、金色の額縁を模したデザイン。
その周囲には高い建物がないパークエリアに、そのフレームが超巨大に、そして黄金にそびえ建っている。遠景から、近景から、麓から、展望エリアから、どの景色から観ても美しく、また発想の意図も楽しめる建物だ。

その他では世界最大のねじれたビルのカヤンタワー。
ドバイマリーナにある全長310mの超高層ビル。人体のDNAの螺旋構造を模した建物は、1階から最上階の75階にかけて90度ねじれた構造で観るだけでも楽しい。

対照的に歴史的なエリアも良かった。
オールドドバイのパスタキア地区。アートと古き良き伝統的、幻想的なエリアでどんな角度から写真を撮っても絵画のような写真が撮れる場所。街並みはもちろん、アート表現も楽しい場所で、例えばダウンライトで彫刻物を照らし、その影が影絵になり全く別の物を表現しているものなどがある。

その他体験として参加したデザートサファリツアー。
広い砂漠の隆起や悪路を猛スピードで走行。ジェットコースターとは違う楽しさと日本では味わえない経験となった。

困惑した出来事も。
ホテル前で喫煙中、車に乗ったイタリア人に道を尋ねられた。少しの英語で懸命に対応したところ、アルマーニのデザイナーと名乗り突然2着のスーツを〝プレゼント〟された。怪しく思い、必死にノーマネー!ノーマネー!と、少しの英語で返品。事なきを得た。

 

近代的なものから伝統的なもの、その場に行かなければ感じる事が出来ない感性を磨かせてもらったツアーとなった。

 

中国地区 株式会社デコラム 岩井正貴

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