関東地区 セミナー医療環境におけるUD 開催しました

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関東地区セミナー 医療環境におけるユニバーサルデザイン~建築とサインの視点から
開催日:平成25年11月8日(金)
場所:東京ミッドタウン デザインハブ インターナショナルリエゾンセンター

SDA関東幹事会は、4年前から「ユニバーサルデザインセミナー」を開催しています。今回は、医療環境の講師として中岡覚氏(伊藤喜三郎建築研究所)と島津勝弘氏(島津環境グラフィックス)、パネラーとして、宮崎桂氏(KMD)をお招きして語っていただきました。

まず、病院のサイン計画は、プランニング段階が重要だということ。
病院の診察業務によって異なるが、情報をいかに絞るか、患者さんのストレスをいかになくするか、誘導と案内サインの振り分けをどう行うか。また、色彩計画においては、色盲、色弱の方への配慮として、見える色と見えない色があることを考慮することや帰路のためのサインも必要であるとなど、サインの基本設計でおさえるべきことが説明されました。

次に、日本の病院の問題点、例えば、張り紙だらけのスタッフステーションや多種多様の書類のファーマットの不統一や、デジタル化出来ないアナログ的な情報をどう整理するかについてなど。ここでは現場・スタッフからのヒヤリングが不可欠で、また、竣工後のメンテナンスやサポートが重要であるということでした。サインの設置位置に関しては、高い位置に設置するもの、低い位置に設置した方が良いものなど、そして、病院のサインは、病院の規模に関わらず、数量の差はあるものの、サイン種類は変わらないとのことでした。
今回は様々な建築とサインの視点からの事例を交えて盛りだくさんのセミナーでした。

日本の最先端医療は、遅れているが、ここ10年で日本の医療の考えかたが変わってきている事は確かです。量から質へ、依存から自立へ、UDもモノではなく人へと変化しているようです。
私は、医療施設=複雑で煩雑。掲示物が多くゴチャゴチャしているイメージが浮かんできます。今後、講義にあった「美しく、わかりやすいサイン」、ストレスをなくすサインをデザインしていこうと思います。難しいことですが、だから病院のデザインはおもしろいと思います。(これは受け売りです)

参加者:69名
リポート:関東幹事会 竹本 幸司

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