最近涙したこと。
コロナ禍のなか、休みの日は家にこもることが増え、ドラマや映画を沢山見てよく泣いています。
今回は、少し暗い話ですが今年の夏に亡くなった叔母の話を書きたいと思います。
私の父の姉である叔母は、名古屋に住んでおり、もう10年以上も会っていなかったので、猫が好きなこと、俳句と手相占いが得意なこと、喋り声が可愛いかったことをぼんやりと覚えています。1年ほど闘病生活を送っていたそうですが、
会いに行くこともできぬまま、残念ながら亡くなってしまいました。
そんな叔母の死から暫くして、音楽が好きで趣味で曲作りをしている父が「ボクのねえちゃん」というお別れの歌を作ったそうで、自作のCDを送ってくれました。歌詞は、今勉強中らしい台湾中国語で、簡単な言葉を並べただけなのですが、叔母へのこれまでの感謝の思いと愛情がジーンと伝わってきました。歌詞を読んでいると、脳裏に叔母の笑顔が浮かぶようで、涙がこぼれました。
父の曲から、その時心に抱いた想いを表現すること、何かを経験して忘れないようにカタチにすることは、ものづくりの根底にある大事なものだと改めて感じました。普段なかなか直接話をすることがなくても、曲を通して父の想いを知ることができました。
今は、人と直接会える機会が減っているからこそ、自分の想いを目に見えるかたちで表現すること、それを伝える大切さについて考えたいと思いました。
デザインを通して、より多くの人と繋がることができ、誰かの救いになれたらと思います。