Air Forum 開催報告

 SDAでは、コロナウイルス感染予防のため大阪で開催される予定であった定時会員総会並びに定例理事会が通信での実施となり、各地区での活動にも大きな影響が出ている。そのような状況下、セミナー委員会では、会員への情報発信、会員交流等を目的に、SDA Air Forum と題するオンラインセミナーを開設した。

 第一回は、6月24日に日本サインデザイン賞2019大賞セミナーとして、大賞受賞者である平手健一氏(テラダデザイン一級建築士事務所 取締役社長)をお招きした。受賞作品の解説だけでなく平手氏の最新プロジェクトの紹介、そして後半には武山良三SDA賞審査委員長とのトークで、おおいに盛り上がったセミナーとなった。昨年は大賞セミナーの実施が関東地区に留まったこともあり、地区会員への発信としては非常に有用であったかと思われる。事前参加登録は70名、当日の参加者は55名であった。

 

 第二回は、7月2日にSDAドバイ+アブダビツアー報告会を島津勝弘交流委員長の司会により、ツアーに参加された岡山奈緒子氏、森由紀氏、岩井正貴氏、飯塚拓郎氏それぞれから約20分程度写真やビデオを交えての報告が成された。このツアーは、コロナウイルスの世界的な感染前に実施され、中東への交流ツアーはSDAとしても初めてであった。各発表者の視点の多様性に加え、なかなか接する機会のないアラビア語圏のサイン事情に触れることができたのは、SDAならではと言える。こちらの事前参加登録は55名、当日の参加者は40名となった。

 オンラインセミナーは、SDAとしては初めての試みであるが、全国各地から参加があり、オンラインのメリットが活かされたようである。また、画面に集中できる、プレゼン内容がわかりやすいというフィードバックもいただいている。ネットやPC環境による課題もあるが、引き続きこのSDA Air Forumは月2回のペースで開催し、今後も多くの会員に呼びかけ、参加していただきながら、リアルなセミナーにも繋げていきたいと考えている。

 

セミナー委員会 金田享子

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