九州地区では、地区研究会を次の4つのテーマで行っています。
①デザインセミナー サインや景観など専門性の高いセミナー。
②ワークプレビュー 会員が関わった仕事を見学、または、発表会。
③プレゼンマラソン 会員間の交流を主な目的として、共通テーマを参加者全員発表。
④デザインアクション 事業開発及び受託など。また、視察研修旅行など。
今年度はじめての③プレゼンマラソン。
テーマは「ご当地」、各自様々なご当地をひっさげプレゼンです。
まず、男気じゃんけん、勝った人からプレゼンが始まりました。
1番手、私、中牟田。
私は福岡で生まれ半世紀、国内外24回の引越した地の内、こども時代を過ごした「博多住吉」のプレゼン。
丁度、博多祇園山笠が開催されていることもあり、また、福岡の中でも70〜80年代にかけ大きく変化した地でもある。
40年前当時の主要施設の配置や町内会の行事などを紹介。
なかなかの長老感を味わいながら、九州地区の長老「佐藤優先生」にバトンタッチ。
2番手、佐藤優先生は、やはり「屋外広告物」。
先生がまとめられた「屋外広告物の誘導方針の検討と社会実験」について解説していただき、
また、ご当地福岡の屋外広告物の特性をデータをもとに紹介していただきました。
3番手、山田貴史さん。転勤族の家庭に育った「転校に次ぐ転校の足跡」。
生まれは福岡、中学生の時に福岡に戻るまでの、関西地区を転々とした様子を、Googleマップを用いて紹介。
子供ながら、福岡と関西のノリの違いを瞬時に察知。いじめられることもなく過ごしたらしく、「その頃に世渡り上手を習得したのか」と参加者一同納得。
4番手、戸出秀雄さん。事務所があるご当地「綱場町」の飲食店とランチメニューの紹介。
事務所から歩いて撮影した10軒ほどの店舗の写真とともに、おすすめメニューと料金、味の特性など、グルメ番組さながらのプレゼン。
参加者の「何?どこ?…」の合いの手に、店主の性格、待ち時間を考慮した推奨来店日など話しは尽きない。
ここにきて「皆、どんな話しにも食いつく!」と山田さんは感心する。
5番手、梅本幸治さんは、住んでいる「六本松」、地名の由来から、氏の住居までを紹介。
六本松はかつて九州大学があった場所。大学があった当時から現在公園になるまでの変遷を写真で紹介。一同懐かしみながら、話しは氏の住居の方へ。
一歩入ると閑静な住宅地、氏の住居リビングからは借景の森林が美しい。また、近所のお店や神社にまつわる歴史など、知られざる福岡を紹介。
仕事以外の生活を十分に楽しむ姿が伝わってくる。
大トリは、原正俊さん。東京生まれ、10歳の時に福岡へ転居以来ずっと西新でたくましく育つ。
とにかく食べることが大好きな氏は、西新界隈のラーメン屋をくまなく取材。絶(舌)好調のプレゼンに、
「仕事でもこれくらい滑らかに話せたらな…」と突っ込まれるほど、イキイキ。
店構えから、ラーメン、そして完食写真。時折、土地の歴史に触れつつ、次は居酒屋へと話しは続く。
6名のプレゼンは、2時間大笑いの内に終了。
これでもかと食レポを聞かされた面々は腹ペコで懇親会に突入した。
プレゼンマラソンは、遊んでいるようで、実は身になる話しが多く、そして、記憶にとどまる。会員間の相互理解は勿論、各自手間をかけずにいかに伝わる資料をつくるか、回を重ねるごとにプレゼンスキルが増しているように思う。
今回、会長の定村さんはSDA賞2次審査のため欠席されたが、定村さんや佐藤先生も「これはおもしろい!」とのお墨付きである。
今のところ参加者が限られているが、続けることに意義あり!継続していきます。
九州会員は勿論、他地区の方も是非ご参加ください。意外や意外です。
開催日時:平成27年7月10日(金)18:30〜20:30
開催場所:九州大学2号館会議室
レポート:九州地区代表幹事 中牟田麻弥