銀賞
清水建設株式会社:加地則之
- 所在地
- 大阪府
- ディレクション
- 清水建設株式会社:加地則之
- 建築設計
- 清水建設株式会社:福地佑介
- デザイン
- 株式会社フィールドフォー・デザインオフィス:井筒英理子
- デザイン
- 株式会社フィールドフォー・デザインオフィス:伊藤公美
- デザイン
- studio Jig:平井健太
- デザイン
- 安多化粧合板株式会社:安多茂一
- 照明デザイン
- 株式会社ライティングM:森秀人
- 施工
- 清水建設株式会社
- クライアント
- ドイ不動産株式会社
- 撮影
- FOTOTECA:木田勝久
- 撮影
- 株式会社写真通信:八幡輝幸
受賞コメント
この度はこのような輝かしい賞を頂戴し、誠に光栄に存じます。
発注者先祖代々が暮らしたこの土地の、家屋、庭木に対する発注者の強い想いを、このビルの利用者やこの街にとって価値のあるものへ昇華するため尽力した結果を評価頂き、誠に嬉しく思います。
私たちは、建築家・インテリアデザイナー・照明デザイナー・木工作家・合板デザイナーによる協働チームを組成し、施主や施工者と議論を重ねることで今回のデザインを実現しました。この場を借りて本プロジェクトにご尽力頂いた多くの方々に感謝申し上げるとともに、コロナ禍の中、デザインアワード開催に尽力頂いた審査員の先生方、運営の皆様には心より御礼申し上げます。
審査評
経済の合理性が最優先され街を構成している風景や佇まいが失われていく現代。この作品は建設の為に伐採せざるを得なかった、その土地のコードであり樹齢70年を超える欅の大木を、匠の技術で再利用し土地の記憶を未来に繋げる新たなシンボルに昇華した事は大きく評価された。一見簡単に思える伐採された樹木の再利用は既製材に比べてその再生の製造過程が非常に労力もコストもかかり、これを実現させた事は関係者の並々ならぬ思いと情熱を感じる。ロビー階や基準階の静謐でクールなモノトーンの世界に『生を感じる』樹木のテクスチャーがひときわ映えるコントラストは空間の地と図の関係において非常にコンセプチュアルである。
(渡辺太郎)