銀賞／地区賞
MOTIVE株式会社：脇崎拓也
- 所在地
- 茨城県
- ディレクション
- MOTIVE株式会社：脇崎拓也
- デザイン
- MOTIVE株式会社：脇崎拓也
- 建築設計
- 東鉄工業株式会社：細田和弘
- 建築設計
- 東鉄工業株式会社：谷野岳人
- 施工
- 東鉄工業株式会社
- 施工
- 株式会社看工
- クライアント
- 東鉄工業株式会社
- 撮影
- 合同会社201：神藤剛
- 撮影
- MOTIVE株式会社
受賞コメント
鉄の道をつくる人たち
鉄道の保持・強化を目的に旧鉄道省の要請で設立した東鉄工業の人材育成のための総合研修センターのサイン計画。
鉄道関連事業を展開する東鉄工業のアイデンティティーであるレールをデザインモチーフとした。
空間の制約上、死角に配置された部屋への動線にレールデザインを施し、
空間移動のアフォーダンスとなるように計画した。
また企業の独自性が感じられるよう施設名称サインや階段部材にレールの活用を試みた。
2階宿泊室は部屋毎に路線色を設けカードキーと連動する。
カードキーは組み合せ次第で幾通りもの線路形が描ける仕掛けとなっている。
研修生が自らの仕事に誇りを持ち自ら学ぶきっかけとなる空間となるようにと思いを込め設計した。
審査評
企業の主要事業である線路を大胆に展開したデザインである。エントランスホールから伸びる線路と表示文字が、案内誘導として、また環境をリードするグラフィックとして目を見張る。さらに、企業アイデンティティを伝えるデザインは、鉄道マンを育成する施設として、研修生に意欲を喚起させる秀逸な作品である。審査では、明快なコンセプト展開とその表現が視覚的に美しく高評価であったが、床面のレールと表示文字の素材調和性、表示の耐久性などの懸念が上位賞に僅か及ばなかった。（中牟田麻弥）