金賞/永山祐子賞
アールツー・デザインシステム:海津敦子
- 所在地
- 千葉県
- ディレクション
- 株式会社日本設計:小泉治
- ディレクション
- 株式会社日本設計:市丸貴裕
- ディレクション
- 株式会社日本設計:草野崇文
- ディレクション
- 株式会社日本設計:吉岡紘介
- デザイン
- アールツー・デザインシステム:海津敦子
- デザイン
- アールツー・デザインシステム:力丸順一
- 遺跡マップ・学習サイン監修
- 流山市教育委員会
- 建築施工
- 松井建設株式会社
- 建築施工
- 株式会社奥村組
- 施工
- 関東マルワ産業株式会社
- 施工
- 株式会社フレンズ
- クライアント
- 流山市
- 撮影
- 輿水進
- 撮影
- 株式会社川澄・小林研二写真事務所
- 撮影
- 石島邦彦
受賞コメント
この度はサインデザイン賞にて表彰いただき大変嬉しく思っています。
おおぐろの森小学校とおおぐろの森中学校は「高台の緑に溶け込む森の中の木の学び舎」をコンセプトに千葉県流山市の大畔中ノ割遺跡の跡に建つ都市型木造校舎群です。
サイン計画は木造校舎ならではの木の良さを生かしたデザインをベースに、小学校は積み木を、中学校は遺跡の地層をモチーフにすすめ、どちらのサインにも手で触れたり感じたりしながら学びに積極的に参加できるような仕掛けを組み込んでいます。さらに小学校から中学校への成長に合わせて仕掛けと学びの奥行きに深度をもたせ、フォントやピクトといった視覚情報にも変化をつけることで、子どもたちが「自らの成長を感じられるサイン」を目指しました。
特別審査員賞(永山祐子賞)審査評
木の温もりに包まれた校舎。その中にあるサインとして視覚的に情報を伝えるだけではなく、触覚に訴えるサインとなっており、サインを超えて「森の中の木の学び舎」のコンセプトを伝える大切な学びのツールとしての役割を担っている。小学校から中学校に上がるにつれてその学びの深度も変えている。視覚情報が圧倒的な社会の中で触覚、嗅覚(木の香)に訴える五感を刺激するサインは新しいサインの役割を示しており高い評価を得た。特に子供たちのいる学校のサインとして、とても相応しい提案だと思った。(永山祐子)
審査評
地域ゆかりの遺跡,校舎に使われている木材種,風景を映す色名から国際単位を示す記号や惑星までの距離など,多様な教材がサインとして使われている。これだけ並べると煩雑になりがちだが,素材を木材に揃えることで統一感をつくっている。児童がサインと絡む写真があったが,どれも自然な表情で日常から使い込まれていることが垣間見える。大人になった時に,この校舎で過ごした感想を聞いてみたい!と期待させてくれるサインだ。(武山良三)