九州地区では、地区研究会を次の4つのテーマで行っています。
①デザインセミナー サインや景観など専門性の高いセミナー。
②ワークプレビュー 会員が関わった仕事を見学、または、発表会。
③プレゼンマラソン 会員間の交流を主な目的として、共通テーマを参加者全員発表。
④デザインアクション 事業開発及び受託など。また、視察研修旅行など。今回は、
④デザインアクション。世界遺産候補「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の視察を行いました。
開催日:平成27年9月5日(土)~ 9月6日(日)
参加者:7名
長崎は、平成27年7月に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」が世界遺産として登録され、さらに、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」が世界遺産候補として推薦されている。
九州地区では、今後観光地としてますます価値を高めていく長崎を題材にサインや景観について考える研修旅行をおこなった。研修の前には、地区研究会として中 牟田氏によるワークプレビュー(世界遺産候補「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」サインのあり方及びサインガイドライン)を行い、長崎市の現状の計画や 今後の展開などを共有した。
現地では、歴史博物館で長崎の歴史について勉強し、世界遺産に登録された「旧グラバー邸」や「三菱長崎造船所内のジャイアント・カンチレバークレーン」を見学することで、幕末から明治にかけて大きく変わっていく近代日本のエネルギーが体感できた。
長 崎は独自のまちの歴史があり、また、坂が多く海が近いなど特徴ある地形のため、魅力的な景観を持っている。しかし、やはり一方で駅前や繁華街では日本の他 都市でよく見る画一的な都市景観もある。どちらの景観もまちに必要な景観として捉え、調和のとれたまちづくりを行うことが重要だと感じた。
今回の研修旅行は、仕事でも訪れる長崎を旅行者として見ることで、いろんな視点でまちの景観を考えるよい機会となった。長崎はこれから九州新幹線も開通し、更に大きく変わっていく。なにかアイデアをまとめ、まちづくりに関わっていける動きができればと思う。
レポート:九州地区 山田貴史