今回お話しをいただいて思ったのが「コロナ」でした。色々なことがコロナに振り回されているといった感じです。確実な対策がないので、しょうがないかもしれませんが、身の回りのあらゆることが疲弊しまくっている…。
私は紙製のパッケージ、化粧箱、段ボール製造を中心に様々な紙を使って印刷・加工する仕事を経営しております。生産設備もあります。社員さんもいます。私の会社は今回のコロナ禍でかなりの被害を受け、売り上げは激減してしまいました。6〜8月は前年比対で約45%/1ヶ月の落ち込みという状況でした。
先の見えないこの状況で、社員さんたちを一体どうやって守っていけばいいんだろう?経営者という立場から、情けなくて本当に涙がこぼれそうでした。
とはいえ、この苦難にありながらも、少なからず良かったと思えることもありました。営業に出れない分、社内に居る時間が長くなり、従業員さんとのコミ二ケーションが増えて、今まで見えなかった良いこと、悪いことが発見できました。また仕事の量が少ないことで、一つ一つの作業方法などの見直しができ、効率化も進めることができました。時間の空いた中で、日頃手つかずだった社内の大掃除にも取り組め、会社がきれいになりました。
現在は国からの補助金を頂きながら、苦しいながらも頑張って経営している状況です。(補助金には大変!助かっております。)
仕事関係だけでなく、プライベートでも同じように悲しい事、嬉しい事の両面を感じることがありました。趣味でやっているゴルフや釣り、日々の買い物など今まで当たり前にやっていたことが気軽にできない、行けない。あらゆるイベントが中止になる。そんな悲しいことの連続の中で、逆に家族との会話は増えました!そして、飲みに出ないので小遣いも貯まります(笑)。
コロナの影響で生活が大きく変わり、当たり前と思っていた事が当たり前ではなくなった。しかし、当たり前と思っていた事は、実はとても大切なことで、当たり前の生活が続くことは幸せなことなんだと。今までは当たり前すぎて、感謝することがなかった。そんなことにあらためて気付かされました。
振り返ると、色んな気づきを得た、いい機会でもありました。これからは、これまでの「当たり前」に感謝して、元に戻りたいのではなく、「リセット」「Withコロナ」をしながら、当たり前の中にあった自分の放漫な部分を反省して、新しい幸せのかたちをつくっていけたらと思います。その為に汗を流して頑張っていけたらと思っています。