戦後まもない1955年に結成された「関西ネオンデザイナークラブ」の活動が契機となり1965年に「日本サインデザイナー協会」(後に「日本サインデザイン協会」と改名)が発足しました。
1966年には第1回のSDA賞が実施され、NECネオンが最高賞に輝きました。華やかな大型ネオン隆盛の設立初期当時から、高度なデザイン力と公共的なサインの提案が注目された近年、そして環境のアメニティーを問われている今日と、SDA賞の歴史はそれぞれの時代を映し出し、大きな指針となってきました。
その後第5回SDA賞からは日本サイン・デザイン年鑑を発行、現在はデザイン4団体合同の「年鑑日本の空間デザイン/ディスプレイ・サイン・商環境」を出版しています。1987年には専門誌「SDA review」を刊行、随時SDA賞特集号などもあわせて発行しています。
また1987年には九州芸術工科大学(現・九州大学)全国規模のシンポジウム「コミュニケーション・フォーラム」を実施し、新しい地域コミュニケーションの視点を広げる原動力となりました。その後各地でシンボジウムや研究会などを開催、さらにヨーロッパ、アメリカ、アジア各地への海外研修や国際交流を実施するなど多彩な活動を続けています。
こうした活動が社会的にも評価されて1993年7月1日に社団法人化するにいたり、案内用図記号の開発、音サインの調査研究など様々なサインデザインに関わる活動を展開してきました。2008年12月1日の新公益法人制度施行にともない2012年4月1日を目指して公益社団法人認定に向けた申請をおこない、認定されました。さらに飛躍的な発展が期待されています。