金賞
株式会社サムライ:佐藤可士和
- 所在地
- 神奈川県
- クリエイティブディレクター
- 株式会社サムライ:佐藤可士和
- デザイナー
- 株式会社サムライ:齊藤良博
- デザイナー
- 株式会社サムライ:石渡菜央
- 実施設計
- 窓建コンサルタント・プレイスメディア設計共同体
- 照明デザイナー
- 株式会社近田玲子デザイン事務所
- ブックディレクター
- 有限会社バッハ:幅允孝
- 施工者
- 株式会社長谷工コーポレーション
- 施工者
- リノ・ハピア株式会社
- クライアント
- 独立行政法人都市再生機構
- 撮影
- 太田拓実
応募者コメント
築50年を越えた団地を再生し、時代に即した住まい方と地域のあり方を創造することを目指す社会課題解決プロジェクト。老朽化・高齢化など現在の団地が抱える課題に対して、良いアイデア(・)をひとつずつ付け加えていく(+)というコンセプトとした漢字の「団」をモチーフにしたロゴマークと、団地フォントを開発し、住棟のサイン計画をはじめあらゆるコミュニケーション活動に使用し統一感を持たせた。また空間のリニューアルとして住棟の外観に加え、本団地の特徴である豊かな共用部を明るく風通しのよい広場として出現させた。手すりや階段を排除し一面芝を敷き詰め、ロゴをモチーフにデザインした屋外家具を各所に設置し、本計画をよりアイコニックな存在として位置付けた。
審査評
高度経済成長期に建設された団地の老朽化に伴い、設備機器や間取りの更新、外壁の色変えなど再生が方々で行われている。
本作品は、広場整備や住棟バルコニーの木調ルーバーなどの大胆なリニュアルに目を見張る。
広場の芝やファニチャと建物のルーバーが調和し、広場と建物が一体として美しい環境を創造している。
これは見た目の美しさにとどまらず、若年層の空洞化等の老朽化した団地が抱える課題に対して、新たな価値創造、住人のコミュニケーション創出などが期待できる環境整備が高く評価された。(中牟田麻弥)