銀賞
(有)テラダデザイン一級建築士事務所:平手 健一
- 所在地
- 東京都
- ディレクター
- 日本郵政不動産(株) 齋藤隆司
- デザイナー
- (有)テラダデザイン一級建築士事務所 平手健一
- 空間設計
- (株)日本設計 崎山茂、大坪泰、田口富英、讃井章、渡邉順一(元社員)、本間行人、丸山義貴
- 施工者
- (株)竹中工務店、(株)びこう社
- カメラマン
- 大森有起
- カメラマン
- (株) 川澄・小林研二写真事務所
応募者コメント
企業イメージの一つである「郵便番号」を、サインシステムとして空間全体に設えた。13部屋ある会議室名には、全国に同じく13箇所ある支社名を採用。それぞれの支社の郵便番号上2桁を会議室番号として使用した。また全国の郵便番号で描かれた地図グラフィックを各会議室の表札として表現。来客者が思わず自宅の郵便番号を探してしまうなど、空間を楽しむ要素の一つとなっている。サインデザインとしての、案内、誘導、記名といった根本的な役割に加えて、企業のアイデンティティをサインシステムとして機能させることで、お客様と社員のコミュニケーションのきっかけとなるように期待を込めた。
審査評
サインには何かを代表する働きとともに次の推論を誘発する働きがある。全国からの訪問者がこのサインに誘発されて郵便に関する意識の高まりを見せることは想像に余りある。
郵便番号の構造を良く分かっている人は少ないと思われるが、それでもこのサインに囲まれれば、郵便番号の上二桁が地域を表すぐらい推論するであろう。その意味でこのサインは郵便に関する意識喚起だけではなく、郵便番号というシステムに関する啓発機能も備えている。(横田保生)