銀賞/招待審査員賞(アストリッド・クライン賞)
廣村デザイン事務所:廣村 正彰
- 所在地
- 神奈川県
- ディレクター
- 廣村デザイン事務所:廣村正彰
- デザイナー
- 廣村デザイン事務所:平島太一
- カメラマン
- ナカサアンドパートナーズ
- クライアント
- あおぞら皮膚科クリニック
応募者コメント
神奈川県にある一般皮膚科と美容皮膚科が併設された「あおぞら皮膚科クリニック」のサイン計画。 病院へ行く、施術を待つという不安な気持ちを内装のグラフィックを通じて緩和する役割を担っている。壁面全体に配置されたそれぞれ異なるパターングラフィックは、視覚を刺激し、空間全体のアイデンティティーとなるように設計した。また、院内全体に清潔な印象を与えるためにCIは爽やかなブルーを採用し、パターングラフィックにも反映している。さらにパターンが盛り上がる特殊な印刷を施すことで、大人も子どもも触れたくなるような環境を目指した。
審査評
柔らかく立体的に盛り上がった水色のパターンは、実際に触らなくとも患者を優しく迎え入れる空間を作り出した。皮膚科という触覚に敏感な世界で、優しい手触りの環境を作り出し、そのパターンも患者の不安を和らげるような活性化した文様を採用している。患者に対する思いやりを感じさせる空間を作り上げることで医院の理念をも集約した空間が作り出されている。(横田保生)
特別審査員賞 審査評
「あおぞら皮膚科クリニック」のサインは、標識という役割以上に、爽やかで装飾的な機能美を追求しています。青と白の配色は、澄み切った青空を表し、クリアで滑らかなトラブル知らずの素肌を彷彿とさせます。そして、空間には様々な肌表面を顕微鏡で拡大したかのようなグラフィックパターンが広がります。フラットな壁面に施された立体感ある印刷パターンは、肌のキメの概念をより強調し、見る人は思わず手で触れてみたいという気持ちに駆られるのではないでしょうか。遊び心を取り入れたインタラクティブなデザインのおかげで、患者さんは治療に来ている緊張感から解放され、より美しくクリアな素肌を約束されているような期待を抱くことができるでしょう。(アストリッド・クライン)