受託事業

受託事業について

わかりやすく美しいピクトグラム(図記号)の普及を目的として、国土交通省の検討委員会から要請を受けた「一般案内用図記号のリ・デザイン」や、わかりやすさと優しさをメインテーマとした「ヒューマンライン」をコンセプトに開発した「福岡市営地下鉄七隈線のトータルデザイン」などの受託事業をご紹介いたします。
サインに関する事業の委託に関しては、SDA事務局までメールもしくはお電話(03-3818-8537)にてお問い合わせください。

受託事業のご紹介

受託事業一覧

福岡市地下鉄3号線のトータルデザイン

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受託の経緯と事業の意図

福岡市営地下鉄3号線(七隈線)は福岡市の中心部天神と西南部の住宅地を結ぶ新路線で、全長12.7kmの間に16の駅が設けられています。この事業は厳しい経済状況を背景に、トンネルの断面を小さくするなど、コストの削減が必須の条件でした。少ない予算でいかに快適な地下鉄空間を創りだせるかという課題に対し、SDAでは1995年にトータルデザインの提案をおこないました。誰もが快適に地下鉄を利用できるようにするため、土木、建築、設備、車両、情報、サービス等をトータルにデザインし、それによってコスト削減もはかるという、縦割りの公共事業では前例のない提案が福岡市交通局に受け入れられ、その後開業までの10年間におよぶプロジェクトがスタートしました。

活動の内容と成果

プロジェクトで最初に手掛けたのは地下鉄利用者の調査でした。健常者はもちろん、車いすの使用者や視覚、聴覚等の障害者、さらに妊娠中の女性や子供連れの母親、大きな鞄を持った人や外国人など、幅広いユーザーの調査をおこなった結果、数多くの課題が発見されました。これらの課題は土木的に解決するもの、建築的に解決するもの、設備的に解決するもの等、トータルなデザインアプローチによる解決の手法が検討され、駅や車両基地、吸排気施設、営業機器類、車両、コミュニケーションツールなどへ反映されていきました。
2005年2月に開業を迎えた七隈線には国内外から多くの人々が視察や調査に訪れ、なかでも徹底したユニバーサルデザインは、世界中で高い評価を受けています。

受賞

  1. 内閣府バリアフリー化推進功労者賞
  2. (財)日本産業デザイン振興会GOOD DESIGN賞
  3. 日本鉄道建築協会賞
  4. 機械工業デザイン賞
  5. ローレル賞
  6. 日本照明学会奨励賞
  7. 福岡市都市景観賞
  8. 福岡広告協会賞アーバンアド部門銀賞
  9. 日本サインデザイン協会賞大賞・経済産業大臣賞

受託事業のご紹介

一般案内用器号選定図形のり・デザイン

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受託の経緯と事業の意図

国土交通省の呼びかけにより、交通エコロジー・モビリティ財団内に設置された一般案内用図記号検討委員会(国土交通省の検討委員会)では、より高度なモビリティ社会の実現を目指して、交通施設や観光施設などを誰もがもっとわかりやすく利用できるようにするため、1994年4月から「一般案内用図記号の統一化の検討」をおこなってきました。
これらの図記号は国内的にも国際的にも標準化される事が望ましく、国土交通省の検討委員会では、この検討成果を早期にJIS(日本工業規格)化され、さらにはIS(国際標準規格)化されること、また多くの外国人の訪日が予想される2002年FIFAワールドカップ開催に合わせて、来訪者に対する共通のガイドとして国内諸施設へ統一的に適用されることを目標としました。

活動の内容と成果

SDAの監修委員会では、会員による公募の上デザイナーの中川憲造氏(NDCグラフィックス)を選出し、128項目の統一図記号の原案を完成させました。これらの原案についてISO(国際標準化機構)およびJISによって定められた理解度・視認性調査を行い、調査結果を反映させながら図形の調整およびリ・デザインをおこなって、2001年3月に125種類がJIS化されました。

JIS化された後、この図記号は交通エコロジー・モビリティ財団のホームページに公開されました。また2001年12月に、ガイドブック「ひと目でわかるシンボルサイン」(標準案内図記号ガイドブック/CD-ROM付)が交通エコロジー・モビリティ財団より発行され、より一般に普及しやすい仕組みが採用されました。
本書は、国土交通省の企画により設置された一般案内用図記号検討委員会が策定した標準案内用図記号とその検討プロセスを紹介し、またサインシステムとしての使い方について解説したものです。本書の編集にあたって、SDAの赤瀬達三副区会長(当時)と田口敦子調査研究委員長(当時)が編集・執筆に協力しました。

「ひと目でわかるシンボルサイン」(CD-ROM付)

gaid監修:国土交通省総合政策局交通消費者行政課
発行:交通エコロジー・モビリティ財団
協力:社団法人日本サインデザイン協会
発売:大成出版社
A4変形判・232頁・定価3,990円(本体3,800円)

1.標準案内用図記号ガイドライン

2.標準化にいたるプロセス
  2-1 図記号標準化の基本的な考え方
  2-2 カテゴリーの分類と策定項目
  2-3 図材選定における検討事項
  2-4 図記号原案の検証
  2-5 図記号原案の改良
  2-6 標準案内用図記号の理解度と視認性

3.サインシステムへの応用
  3-1 サインシステム計画の基本的な考えかた
  3-2 図記号の表示方法の原則
  3-3 図記号の大きさ設定のめやす
  3-4 図記号と文字の組み合わせ
  3-5 サインの掲出位置の考えかた
  3-6 サインシステムへの応用例

4.標準案内用図記号のデザイン
  4-1 リデザインの監修と今後
  4-2 造形者からのメッセージ
  4-3 標準案内用図記号図版