日本サインデザイン大賞/小林章賞

株式会社日本デザインセンター:色部義昭

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所在地
東京都
ディレクション
株式会社日本デザインセンター:色部義昭
デザイン
株式会社日本デザインセンター:山口萌子
デザイン
株式会社日本デザインセンター:安田泰弘
進行管理
株式会社日本デザインセンター:森田瑞穂
プロデュース
ソニーPCL株式会社
プランニング
ソニーグループ株式会社
プランニング
ソニーPCL株式会社
プランニング
伊藤総研株式会社
インテリアデザイン
中原崇志
インテリアデザイン
阿部真理子
施工
株式会社脇プロセス
クライアント
ソニーPCL株式会社
撮影
株式会社日本デザインセンター:岡庭璃子

受賞コメント

Ginza Sony Parkの2024年完成を目指す建設工事を前にした最後のプログラム「Sony Park展」のサインデザインです。このプロジェクトがこのように高く評価いただけた要因は4つあると思っています。一つ目はサインの背景がSonyビルの長い歴史が染み込んだユニークな空間であったこと。二つ目は編集者、空間デザイナー、プロジェクトマネージャーといった異なるジャンルの優れたクリエイター陣と良いコラボレーションができたこと。三つ目は大胆なアイデアも面白がって受け入れてくれるクライアントであったこと。四つ目は細部まで手を抜かずに作り込んでくれる優秀なスタッフの手厚いサポートがあったことです。みなさんに感謝。

特別審査員賞(小林章賞)審査評

日英二か国語表記をしたサインの中には、欧文デザインで個性を主張しようとしているものもありますが、欧文を使ったサインの情報が「国際的に見せるための飾り」にとどまってはいないかが問われるのが今の時代です。その上でこのデザインは、英文の質、書体の使い方の点で国際的な視点からも評価できる数少ない例です。しかも、実験的な文字組みにも関わらず、多くの人がこのブランドに対して抱く信頼感は損なっていません。その絶妙なバランス感覚を支える高度な技術は賞賛に値します。(小林章)

審査評

1965年に建てられた銀座ソニービルは、芦原義信の設計によるモダニズムを代表する建築であり、数寄屋橋のランドマークとして第2回SDA賞の金賞(最高賞)を受賞していた。そのソニービルの建て替えプロセスとして、建物の解体途中を公園にするという全く新しい発想で、Sony Parkは2018年に都会の中の「変わり続ける実験的な公園」として開園。2021年に閉園する最後のイベントとして、6月から9月までSony Park展は開催された。その内容はソニーグループが持つ「ゲーム」「音楽」「ファイナンス」「映画」「半導体」「エレクトロニクス」という幅広いサービスジャンルのテーマが会期を変えて展示が入れ替わるというものであり、本作品はその展示会のサインである。
パーク内のさまざまな箇所に貼り込まれたグラフィックは、情報の序列がよく整備され、多様で複雑な展示内容を分かりやすく美しく表現された作品となっている。特に丸いオブジェの数字のサインは直感的に複数あるイベントの数と順位を伝え、スロープをコロコロと転げ落ちるように開催中の展示が正面に押し出され入れ替わっていくという演出は、楽しさに加えて、会期における現時点を表す時間表現も可能にしている。
細かいところでは、階段や壁面、天井などに流れるように、部分的に歪みながら、文字が連続している様は、ストリート感にあふれ、まるで音楽が流れているような感覚さえ覚える。全体的には優れたデザイン感覚によって階層化された情報相互の関係を維持しながら、無駄のない統一感を作り上げている。(竹内誠)