第53回日本サインデザイン特別賞

サインデザインの基盤ともなるデジタルフォントのスタンダードを構築してきた実績とさらなる研究開発の姿勢に期待して。




  • ひとつひとつ⼿書きで制作する書体制作の様⼦。

  • ⼿書きでデザインした⽂字をパソコンで調整しています。



  • モリサワの創業者・森
    澤信夫が発明した写真植字機は、1929年に実⽤化された。写真の原理を利⽤して、⽂字盤と組み合わせることにより⼤⼩⾃由な⽂字を印字できる画期的な発明でした。


  • 1948年以降、改良を重ねた汎⽤機「MC型」が登場し世の中へ普及した。




  • フォント製品「MORISAWA PASSPORT」のフォント使⽤例



受賞者コメント

この度は、「第53回日本サインデザイン特別賞:公益財団法人日本デザイン振興会会長賞」という素晴らしい賞をくださり、誠にありがとうございます。
当社は、1924年の創業以来、「文字を通じて社会に貢献する」という経営理念のもと、サインデザイン業界全体の発展や、デザイナーの方一人ひとりの創造性の一助となるべく、バラエティ豊かな書体の開発と文字文化の普及に携わってまいりました。今回、長年の取り組みが認められ、大変光栄に存じます。
近年グローバル化が進み、価値観の多様化が進む一方、ユニバーサルデザインの考え方が広がっています。それは、サインデザインの主要素となる文字も同様です。あらゆる人が分かりやすく読みやすいことをテーマに開発された「ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)」が、注目を浴びています。当社のUDフォントは、研究機関との共同研究で効果が実証されており、また和文だけでなく欧文、中文やハングルなどの多言語展開も進んでいます。確実な情報伝達が求められるサインデザインにおいて、今後より多くのシーンでご利用いただけるフォントを目指し開発を進めます。
当社は引き続き、サインデザインの機能的かつ情緒的な表現を文字から支えられるよう、時代に即した書体開発に励んでまいります。改めて、この度の受賞について厚くお礼を申し上げます。

受賞理由

モリサワは、1924年の創業以来「文字を通じて社会に貢献する」という経営理念のもと、日本のフォント業界を牽引し、日本の文字のスタンダードを構築してきた。また、時代の社会的変化にも適応し、早くに日本語のデジタルフォントを開発、普及に寄与した。近年はユニバーサルデザインフォントへの取り組み、フォントを使ったワークショップなど、文字について日々研究と開発を行ってきている。モリサワのフォントは現在の公共交通や自治体など広く公共空間での使用実績も多く、日本のサインデザインを基盤から支えてきたものであり、文字による社会、文化を先導しデザインレベルを上げてきたと言える。東京 2020 オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、情報が正しく迅速に伝わるよう支援を目的とした専用フォントの提供を行なうなど注目されており、今後のサインデザインに向けたさらなる貢献を期待して、特別賞が与えられた。