銀賞

株式会社アイダ設計:後藤正広

所在地
茨城県
ディレクター
株式会社アイダ設計
施工者
株式会社アイダ設計
デザイナー
エムアールスタジオ株式会社:宮下信顕
クライアント
株式会社アイダ設計

応募者コメント

アイダ設計(木造軸組工法による分譲住宅と注文住宅を主体としたハウスメーカー)のプレカット工場の計画である。プレカットは住宅品質の根幹であり、その品質の高さと先進性を顧客に伝えるべく、全ての工程を間近で見られる約100mの浮遊する見学者通路を設け、ゲストエントランスの吹抜空間には自社加工の立体トラスを採用し「見せる工場」として全体をデザインした。コンセプトは「木材の加工プロセスそのものを建築化する」こととし、「世界中から集められた高品質の集成材の塊に、正確な精度管理によってノコギリを入れ、必要な部品を無駄なく取り出す」というシンプルな生産プロセスを、建築のデザインによって可視化する事を意図した。

審査評

象徴的な外観のみならず、工場内の木材プレカットのダイナミックな生産ラインをシンプルかつモノトーンで構成した回廊の「魅せる」見学コース、かたや、その技術の粋を床、壁、天井、手摺にいたるまで徹底的に「触れる」事で体現させる事務棟、この施設の空間の各要素は、すべてこの企業のアイデンティティの可視化によって構成されている。すぐれた「サイン建築」はときに、企業のイメージ訴求において、企業ポリシーを語る多くの饒舌な言葉やCMを遥かに凌駕する。(渡辺太郎)