平野湟太郎

だるまの言の葉 みんなのエッセイ
平野湟太郎

Kotaro Hirano
有限会社平野湟太郎デザイン研究所
関西地区

『SDA年表』編纂を担当して

SDA60周年記念事業『大サイン展』が、6月7日(日)最終日を迎えました。

私も会場、東京ミッドタウン・デザインハブを訪れましたが、渡辺太郎実行委員長をはじめ、実行委員の皆様が会場に集まっていました。3年間にわたる議論を重ね、資金を集め、充実した展覧会を実現されました。会期中、約34,000人の来場者があり、それも若い人たちの参加が多く、予想を超えた展覧会の成功となりました。日本で初めての『大サイン展』が、無事に開催できたことに安堵し、今日で終わってしまうという、寂しさを感じました。

5月22日(金)東京ミッドタウン・リエゾンセンターでの総会と記念シンポジウム、そして『SDA60周年記念式典』が国際文化会館で盛会に行われました。また4回にわたる記念セミナーも、貴重な講演内容を受講できました。実行委員会 皆様のご尽力に、心より敬意を表し感謝しています。

私は、2004年『年鑑日本の空間デザイン・30年史』の制作を担当した経験から、竹内誠会長と光栄なことに『SDA年表』の編纂に携わりました。過去の資料を元に、できるだけ正確な文字情報の記載を心掛けました。また、金田享子専務理事のご協力を仰ぎ、過去の作品写真データを整理し、掲載写真の高品質化を丁寧に進めました。『SDA年表』は、未来のSDAの礎となり、日本のデザイン界において重要な資料となります。これからも内容の充実を図る仕事は、続けていく必要があると思っています。

SDAの歩んだ60年間は、時代の変遷の中で、全国の会員が『サインデザイン』を社会に広く普及浸透させ、より良い公共空間を実現させるため、日本各地で努力を紡いできた歴史だと言えます。『大サイン展』は、その意義を新たな世代に継承する始まりになったと想えます。

私は若い頃から、著名な先生方と親交をいただく幸運に恵まれました。2006年、勝井三雄先生のご推薦により「デザインハブ」ロゴデザインを担当しました。多くの企業、デザイン団体、従事者、教育者、学生たちが集い学び発展することを願い、点の集合が HUBの文字になるデザインをつくりました。20年が経過し『大サイン展』に参加できたことは、この上ない喜びでありました。