2.デザインテーマの策定とサイン計画の立案

  • 建築計画とも調整しつつ、サイン全体のデザインテーマを策定し、具体的なイメージにまとめていきます。
    現地調査などで得られたデータをもとに、建築図面や完成予想図などの中で人々の動きを想定しながら、どのような内容の情報を、誰を対象として、どこに、どのようなかたちで表示するかを検討し、サインの全体像を立案していきます。
    この作業のことを「サイン計画」といいます。

    小さな店の看板などでは数点程度計画すれば良いものもありますが、ターミナル駅や空港、複合商業施設などのように広大・複雑な構造で、不特定多数の利用者が想定される場合は、さまざまな種類のサインを考案し、それらが相互に連係しながら機能するようなサイン計画を展開していきます。

    地図やフロアガイドのように、街や施設等の全体像がわかるように図示して案内するもの、矢印などによって順路や方向を示し誘導するもの、地点や店舗などの位置情報を看板のように掲示するもの、禁止事項を告知したり注意を喚起するものなど、そのはたらきによっていくつもの種類のサインがあります。

    このような多数のサインを空間においてそれぞれ充分に機能するように適切に配置して、ひとつの大きな情報系統として総合的に組み立てたものを「サインシステム」と呼びます。

    またユニバーサルデザインの考え方や、多国語表記、ピクトグラム(図記号)を積極的に採り入れるなど、より多くの人々が快適に行動できるように、情報をわかりやすく伝えられるようにさまざまな面について配慮します。



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3.グラフィックデザイン (表示内容の検討と表示面の設計・制作)