長野県立美術館サイン計画

金賞/ボー・リンネマン賞/永山祐子賞

株式会社KMD:宮崎桂

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所在地
長野県
ディレクター
株式会社KMD:宮崎桂
デザイナー
株式会社KMD:宮崎桂
デザイナー
株式会社KMD:堀田博暢
建築設計
株式会社プランツアソシエイツ
施工者
株式会社フロムトゥ
施工者
ヨシダ宣伝株式会社
クライアント
長野県

応募者コメント

この美術館は長野市の中心、善光寺と隣接する城山公園の中に位置し、緑豊かな周辺環境や山々を背景としていることから、「ランドスケープ・ミュージアム」をコンセプトに計画された。完成した美術館の大きな特徴は、建築の内外が視覚的にも物理的にもつながっていること、「霧の彫刻」など、人が参加し体験できるアートが建築と一体となり環境を形成していること、来館者は公園と連続して自由に出入り可能なことなどである。サインデザインはそのような「開かれた美術館」の中で、「フレーム」をキーワードに、たとえばひとつの場をシンプルな矩形とし、それらが重なり、つながり、あるいは分かれたりしながら全体を形成していく、そういった空間イメージをグラフィックで示した。

特別審査員賞(ボー・リンネマン賞)審査評

美術館・博物館のサインは、非常に複雑なものです。控えめでありながら機能的でなければなりません。また、美術館は目立つ場所に建てられていることが多いため、その点も考慮しなければなりません。この作品のフレームのコンセプトはとてもシンプルですが、とても思慮深いものです。透明感のある空間としての美術館の物語にフィットし、情報をフレーム化し、美術館のさまざまな部屋を描き出すことで、来館者を最小限の労力で正しい方向へと導くという、機能的で美しいレイヤーを案内に加えています。2Dと3Dの両方に対応しており、どちらの方法でも同じように優れた効果を発揮します。演出された情報には安心感と信頼感があります。私が今まで見てきた中で、最も重要なサインソリューションの一つだと感じています。(ボー・リンネマン)

特別審査員賞(永山祐子賞)審査評

壁の目地、点検口、扉の枠など、建築空間に生まれているリアルな線と織りなすサイン計画はシンプルでいながら存在感があり、フレームをキーワードにしたサインは矩形の建築空間にこの場所ならではのリズムを与えている。特に私たちが設計する際には存在を消したいと思うような点検口の線がポジティブに扱われていて魅力あるものに変換されているのを見るとこういう扱い方があったのかと改めて気づきを得た。(永山祐子)

審査評

この長野県立美術館の建築のコンセプトには、内と外とが視覚的にも物理的にもつながるとありますが、サイン計画においては建築的にどうしてもつながらない部分をあえてサインのフレームでつなぐなど、これまでのスペースに綺麗に文字をレイアウトして行く手法ではなく、建築をつなぐためのサインとしたグラフィック構成がとても新鮮なデザインとして心地よく建築と融合している点が高い評価となった。(島津勝弘)