銀賞
エモーショナル・スペース・デザイン:渡辺太郎
- 所在地
- 東京都
- 建築設計(ディレクション)
- 株式会社大林組:堤裕二
- アートディレクション
- エモーショナル・スペース・デザイン:渡辺太郎
- 建築設計
- 株式会社大林組:佃和憲
- デザイナー
- エモーショナル・スペース・デザイン:佐野裕次
- 七宝パターングラフィック
- エモーショナル・スペース・デザイン:渡辺希理子
- 施工者
- 株式会社KOYAMA
- クライアント
- 学校法人大正大学
- 撮影
- 株式会社エスエス:走出直道
- 撮影
- 竹中写真事務所:竹中研二
応募者コメント
大正大学8号館は、「知と集いの渓谷」という設計コンセプトによって変化に富んだ空間構成で成り立ち、ラーニングコモンズと図書館、礼拝ホールを備え、学生が自由に居場所を選べる、地域に開かれた学びの場として誕生した。仏教系大学の新しいシンボルとして、外装やインテリアは円満・調和を顕す伝統紋様から着想を得た七宝パネルに包まれ、建築空間における象徴的な要素となっている。
サインシステムにおいても「学びの場に溢れる知恵」というテーマで七宝紋様を取り込み、繋がりや連続を感じるパターングラフィックや、光の輪を表現したプロジェクションなどに展開することで、建築空間と響き合うコードを構築している。
審査評
この8号館の空間デザインは、大正大学の歴史そのものを新しい時代に繋ぐ象徴的なデザインとなっており、美しい伝統紋様で構成された装飾パネルも光の演出も加わり効果的な空間構成となっており、そこにモノトーンで統一されたサイン展開も引き締め効果として機能しており、情報として不足している部分を床面へのプロジェクションサインという新しいサイン手法で機能させているところも評価された点である。(島津勝弘)