アーティゾン美術館 サイン計画

金賞

廣村デザイン事務所:廣村正彰

所在地
東京都
ディレクター
廣村デザイン事務所:廣村正彰
デザイナー
廣村デザイン事務所:阿部航太
デザイナー
廣村デザイン事務所:関根早弥香
設計・監理
株式会社日建設計:中本太郎
設計・監理
株式会社日建設計:矢野雅規
設計・監理
株式会社日建設計:小林哲也
設計・監理
株式会社日建設計:李宇宙
美術館内装デザイン
有限会社トネリコ:米谷ひろし
美術館内装デザイン
有限会社トネリコ:君塚賢
施工者
戸田建設株式会社
施工者
株式会社コトブキ
クライアント
公益財団法人石橋財団
カメラマン
株式会社ナカサアンドパートナーズ

応募者コメント

サイン計画  美術館のサイン計画。 
「Slit Light」をコンセプトとした細い光のラインは、館内の様々な素材の壁面に寄り添って全体の統一感を生み、伝えるべき情報を浮かびあがらせ来館者を導く。 繊細なライン表現は上品で落ち着いた印象でありながらも、発光することで人々の意識を発火させ、サインが人と展示作品との出会いをそっと“つなぐ”存在となることを目指した。

審査評

通常、美術館のサインは商業的なノイジーな雰囲気を避けるため発光式のサインを避けるのが常套だが、この作品はそのような一般常識を一蹴するかのごとく「美術館の光るサイン」を実現させている。限りなく細く発光するライン状の光は、どのような素材の壁に対しても、情報として顕在化することを可能とし美しく優しく人を誘う。どこかで昔の懐かしいネオンアートを想起させるが、大きく異なるのは、上質感の高い洗練されたデザインとそれを具現化した技術の融合であろう。まさに『今』を代表する秀逸な作品である。(渡辺太郎)