銀賞/招待審査員賞(橋本夕紀夫賞)
(株)日本デザインセンター:色部 義昭
- 所在地
- 福島県
- ディレクター
- (株)日本デザインセンター:色部義昭
- デザイナー
- (株)日本デザインセンター:本間洋史
- デザイナー
- (株)日本デザインセンター:足立拓巳
- 施工者
- (株)鎚絵
- クライアント
- 須賀川市民交流センターtette
応募者コメント
子育て支援や遊具施設、図書館、イベントホール、ミュージアムなど複合的な用途で建てられた施設のサイン計画です。開放的で変化に富んだ街のような建築内部の空間において、街なかにあるバス停や交通標識のようにサインの所在がわかりやすくなるよう、形状から設置方法まで計画しました。矢型、丸型、帯型、四角型、雲型など、多種多様なフレーム形状を用いながら表示内容に合わせて対応させていくことで、利用者と施設とをスムーズに繋ぐサイン計画を目指しています。円形のフレームにマグネットを仕込んだ図書エリアの分類サインや、書き込むことのできるホワイトボード塗装のサイン、マグネット対応の貸室の案内板など運営に関わる更新性にも細やかに配慮しています。
審査評
市民の交流センターとして多目的に利用されており、開放的な建築のプランに沿って街の中を回遊するようなサインデザインが特徴である。型で起こした矢印の亜鉛板を利用し、ひらがなとフレームラインを使ったグラフィックなどやさしくて懐かしいサインデザイン。清潔で上質な表現で市民の交流を自然に誘発している。(廣村正彰)
特別審査員賞 審査評
一つの景色を作っているようなサイン計画である。
それぞれのサインが、街中でよく見かける交通標識やバス停を模したような形になっており、それらの配置により、この施設全体がミニチュア化された仮想の街のように見えてくる。
優れたサイン計画は、誘導・案内・情報提供などのファンクションを満たしながらも、一つの環境の中に、何か特別な景色をつくりだすことができると言う事をこのサイン計画は示してくれた。(橋本夕紀夫)