銀賞/招待審査員賞(諏訪光洋賞)
(株)OKデザイン室:大内 かよ
- 所在地
- 茨城県
- ディレクター
- (株)OKデザイン室:大内かよ
- デザイナー
- (株)OKデザイン室:大内かよ
- 建築設計
- 清水建設・梓設計 設計共同企業体:鈴木教久、牧住敏幸、若杉晋吾、加藤洋平、重松英幸
- インテリアデザイナー
- (株)フィールドフォー・デザインオフィス:代田哲也,石津麻衣,榊竜太,田中静香
- 家具デザイナー
- 岩沢仁,岩沢卓 岩沢兄弟
- 照明デザイナー
- ぼんぼり光環境計画(株):角舘まさひで,竹内俊雄
- ランドスケープデザイナー
- 古谷デザイン(株):古谷俊一
- 施工
- (株)白英社
- クライアント
- 神栖防災アリーナPFI(株)
- 撮影
- 田尾沙織
- 撮影
- (株)エスエス:大野賢一
- 撮影
- 中山保寛
応募者コメント
「もしも」のときも、「いつも」のときも心地よく活用され、災害時も機能するサインはどうしたらよいか?
市民が文化交流するこの施設は、防災施設でもあるため天井が高く開放的な空間です。サインデザインでは、その空間自体が施設のアイデンティティとなるような計画をしました。
アリーナの巨大なウォールには神栖市の豊かな自然を象徴する「光」と「水」を記号的に盛り込み、太平洋から立ちのぼる朝の光、広い海のピクセル画を描きました。
このアートワークは、手動による下絵をもとにコンピュテーショナル・デザインでシミュレーションを重ね制作しました。
今回複数の賞をいただき大変嬉しく思っております。共に協働し空間を作った関係者と共に受賞の喜びをわかち合い、感謝申し上げます。
審査評
茨城県神栖市に地域の防災拠点として、また平常時にはスポーツやイベント開催で多くの人が集うことができる施設のサイン計画である。各種アイコンと壁面のグラフィックが共通のシステムで作られており広い施設の情報が心地よく統制されていることに感動する。サインデザインはシンプルでありながらオリジナリティがあり、施設内での活動やイベント時にも効果的に機能するように作られている。(廣村正彰)
特別審査員賞 審査評
シンプルさ、美しさ、理解しやすさ。機能としてのサインデザインだけではなく、施設のアイデンティティ、施設全体の雰囲気までをカバーし融合されたデザインをパラメトリックデザインを使い実現している。
アルゴリズムが生み出すデザインが、かみす防災アリーナという大型施設の大面積をカバーしている。
今後ますます、建築家・UXデザイナー・グラフィックデザイナーが共創し、よりよい体験のデザインが求められていく中、パラメトリックデザインを空間に取り入れる事例は増えるだろう。このプロジェクトにおいて素晴らしいことはその可能性を示すだけではなく、子供から美意識の高い人まで広く愛される温かさをデザイン計画として実現しているところにある。(諏訪光洋)