銀賞
TAKT PROJECT(株):吉泉 聡
- 所在地
- イタリア
- ディレクター
- TAKT PROJECT Inc.:吉泉 聡
- デザイナー
- TAKT PROJECT Inc.:宮崎 毅
- デザイナー
- TAKT PROJECT Inc.:間渕 賢
- デザイナー
- TAKT PROJECT Inc.:本多 敦
- デザイナー
- TAKT PROJECT Inc.:櫛笥 友季未
- サウンドデザイン
- Oyster Inc.:高橋 琢哉
- 映像製作
- 阿部 伸吾
- カメラマン
- 大木 大輔
- プロデューサー
- TRUNK LTD.:桐山 登士樹
- クライアント
- セイコーウオッチ(株)
- 施工者
- Eurostands
- デザイナー
- TAKT PROJECT Inc.:吉泉 聡
応募者コメント
ミラノデザインウィーク2018におけるSEIKOの空間インスタレーション。時の本質にせまり、時の移ろいを感じさせる新しい次元に辿り着いたスプリングドライブの世界観を、空間として表現した。
ムーブメントの部品を封入した透明なオブジェを12体ならべ、その背後には時がうつろいゆく映像を投影している。
オブジェを覗き込むと、きらめくひとつひとつのパーツと、それらをすっぽり映り込んだ映像が融合し、ムーブメントが時の本質に迫る様を感じさせる。
また、透明なオブジェの中でまたたく小さな光は、部品達が自ら生み出す微弱な電気の存在を静かに暗示している。
覗き込むことでグランドセイコーの思想を感じられるインスタレーションである。
審査評
時計は、プロダクトデザインとして見ると、デザインの良し悪し、あるいは好き嫌いの評価になるが、一旦ばらしてパーツにすると、工業製品としての機能美が際立つ魅力的な素材となる。作者はそのあたりの見せ方をよく知っている。それゆえ、時計そのものより「時」をテーマに、移り変わる時間を表現したものと思う。本作品は、魅力的で優れた作品であることは間違いないが、サインデザインという観点からどのように評価をするかで意見は分かれた。(宮崎 桂)