金賞
(株)丹青社:土井 啓郁
- 所在地
- 静岡県
- 建築設計
- 坂茂建築設計
- 展示コンテンツ監修
- 京都造形芸術大学:竹村眞一
- 展示デザイン監修
- ESI Design:エドウィン・シュロスバーグ
- ディレクター
- (株)丹青社:高橋久弥
- デザイナー
- (株)丹青社:土井啓郁、福田 隆
- 展示企画
- (株)丹青社:橋本由起子、伊藤真琴
- 映像ディレクション
- (株)丹青研究所:塩田達郎
- グラフィックデザイナー
- (株)日本デザインセンター
- 左官
- 挟土秀平
- 施工者
- (株)丹青社
- クライアント
- 静岡県
- カメラマン
- 平井広行、(株)フォワードストローク
応募者コメント
世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」を守り、国内外へ、そして次世代へと伝えるための拠点施設。
「逆さ富士」型の展示棟内部、来館者はスロープを登りながら、海からの富士山~平地~五合目~森林限界~山頂と各標高の場所に立って見ることのできる景観をタイムラプス大パノラマ映像と現地の環境音に包み込まれ富士登山を体験。シンボリックな外観と、信仰の対象富士山に「入る=登拝」を体験することにより、表裏一体で「富士山へ想いを誘うサイン」となる。
解説テキスト、ナレーションを加えることなく、外国人も含めてあらゆる人が富士山を感じることのできる新しいかたちでのユニバーサルデザインを実現。
審査評
富士登山をするような体験を映像にし、館内をスパイラルに連続していくプレゼンテーションの発想と建築デザインの在り方が、見事なまでに一体化した優れた作品である。これは、建築デザインが先か展示コンセプトが先かどちらなのだろうと思わせるくらい、両者がからみあっている。また、上に広がっていく形の建築を、逆さ富士の手法を用いて、通常ではあり得ない富士山の姿を表した発想にも大いに感心させられた。(宮崎 桂)