銀賞
(株)丹青社:石河 孝浩
- 所在地
- 岐阜県
- ディレクター
- 氏デザイン(株)
- サイン・グラフィックデザイン
- 氏デザイン(株)
- 展示デザイン
- (株)丹青社
- 施工者
- (株)丹青社
- クライアント
- 岐阜県、各務原市
- カメラマン
- (株)ナカサアンドパートナーズ
応募者コメント
⽇本最多を誇る航空機・宇宙機を所蔵している「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」のサイン計画。
所在地である岐阜県各務原市の航空宇宙産業の歴史は古く、戦前から今に到るまで多くの機体がこの地で誕⽣しました。
そんな機体の開発で使われた素材と技術を、館内のサインに活かしました。
展⽰サインは無垢のアルミ板を削り出し、ケガキ・鋲打・ハンドペーパー仕上げを、職⼈が⼀枚ずつ⼿作業で行い、盤⾯毎に少しずつ異なる表情をつくり出しています。
共⽤部のサインは、青を基調としたカラーアルマイトで作成。実機とともに置かれた際の存在感、親和性によって、エンジニアの技術と情熱が感じられるサインに仕上げました。
審査評
欧米の名だたる航空博物館からすれば日本の航空博物史はあまりに脆弱である。国内において航空機の聖地ともいえる各務原において、その航空の歴史と未来への理解のためにリニューアルを試みたのは素晴らしい。「ジュラルミン」という素材は航空機のひとつのシンボルである。この質感と特徴あるロゴタイプによって空間を構成し、飛行機好きのマニアたちを惹き付ける。このマニアックな視点がなければ誰の心も打つことはない。(山田 晃三)