大阪のシンボル「通天閣」関連の整備に関して

第51回日本サインデザイン特別賞
公益財団法人日本デザイン振興会会長賞

通天閣観光株式会社

tokubetsu2017

特別賞受賞理由

 1956年、塔博士・内藤多仲が設計した「通天閣」は、新世界の中心部に建つ展望塔で、2007年には国の登録有形文化財になっている大阪のシンボルです。2015年行われた大規模改修工事では、通常営業を行いながら、世界初・展望塔の耐震から免震化構造への整備を行いました。(第17回日本免震構造協会賞普及賞)さらに1912年建設の初代通天閣に天井画を掲出していた中山太陽堂(現㈱クラブコスメチックス)が天井画を復刻し、空間に彩を添えています。
 また、2016年には現(二代目)通天閣の60周年を記念し、LED・ネオン広告を全面的にリニューアルを行い、今回で13回目を迎えるリニューアルでは、ライトアップの色を従来の6色から、より多彩な12色へと増やし、より華やかに輝く通天閣を楽しむことができるようにしました。
 また近年、来訪する観光客の増加により、最寄駅のJR新今宮駅がよりわかりやすくするため「東口」から「通天閣口」に愛称制定するなど、一施設としての範疇ではない地力の活性化にも寄与しています。
 以上のように常に変化し続けることで、まちづくりの再生活動にも多いに関わり、かつ優れたモデルパターンとして商業的にも成功をおさめていることなど様々な功績が評価されました。