日本サインデザイン奨励賞
澤田学/(株)隆芸
- 所在地
- 高知県
- ディレクター
- 株式会社隆芸:澤田学
- デザイナー
- 川田弘幸
審査評
あまりに巨大な「解体重機」である。かつて少年たちはこのような働く乗り物に憧れた。重機もまたそんな心を知ってか黙々と働いた。重機は現場の、縁の下の力持ちである。なのに、その姿に化粧を施しステージに立たせてしまった。大きな声で「俺は働いているぞ」と自己主張したのである。しかも解体するものなどない緑豊かな山の中で。これはいったい何なのか。自然を破壊してはならないというメッセージか。都会の解体現場でこんな声を張り上げて欲しくない。が、重機は必死で生きている。
(山田 晃三)