中部地区サインセミナー vol.2公開直前の特別見学会「本丸御殿」を開催しました

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2013.05.08
中部地区サインセミナー vol.2
平成25年5月8日公開直前の特別見学会「本丸御殿」を開催しました

ところ:名古屋城 本丸御殿建築現場 

 4月26日に開催された事前シンポジウムにつづき、夢童由里子氏と名古屋市の計らいにより、公開直前の特別見学会を開催しました。
 好天に恵まれ、多数の建築士を中心に予想を超える36名の参加者が集まり、夢童氏、名古屋市市民経済局の佐藤正幸名古屋城総合事務所所長、建築JVの株式会社安藤・間の宮丸孝史部長のお忙しい3名にご同行いただき、詳しい解説を聞きながらの充実した時間を過ごしました。かつて城郭として国宝第1号に指定され「近世城郭御殿の最高傑作」と言われた名古屋城本丸御殿。この本丸御殿の歴史的意義を踏まえ、焼失前と同等の文化的価値を有するとともに広く市民が活用でき、世界的な市民の財産となるように、工期を3期10年で総事業費約150億円をかけて復元することをめざしています。
 見学会は、本丸御殿の優美な玄関に感動し、建築現場を足場の上から見下ろして杮葺き(こけらぶき)屋根の素晴らしさに目を見張り、木材加工場・原寸場で溜息。400年前の建築当時と同じ材料と匠の技で復元される本丸御殿は、真新しいヒノキの香りを漂わせ、2018年の完成をめざしています。
 この日は、来る24日からの内覧会のように内部を見学するということはならず、大変残念でしたが、素晴らしさの一端を垣間見て、日本の文化の美と、匠の技術の伝統に、あらためて感動しました。
 本丸御殿の復元と一般公開により、SDA中部地区のことしの年間テーマは、「名古屋のまちづくり」になりました。この地域での、歴史、建築、文化、ことば、風土などの「サイン性」に迫ってみたいと思います。

レポート:林 義雄(中部地区)

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