第55回日本サインデザイン賞審査結果発表

時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

コロナ禍二年目の2021年は東京オリンピック・パラリンピックが無観客で開催されました。
オリ・パラのデザインについては、競技場コンペの見直しから始まり、エンブレムの変更、相次ぐ企 画演出責任者の解任など、トラブル続きでしたが、開催してみれば、関係者の甚大なる努力や、日本という国が持っているデザインクオリティーの高さが評価された大会だったと思います。なかでもピクトグラムに対する注目度は、予想を超えるものでした。1964年の東京オリンピックで登場した競技シンボルは、以降各国で開催されたオリンピックで、国を超えた多くの人々に意味とイメージを伝えるためのピクトグラムとして継続し、発展していきました。東京に戻り2020開催では、そのクールなイメージと、アイデアの深さは日本のサインデザインの根底に宿るところからきていることを感じさせられました。

今年で日本サインデザイン賞も55回となりました。入選、入賞各賞を受賞された皆さま、本当におめでとうございます。近年、より深くサインというものがどういう感情を起こさせるのかということをテーマにした作品が増えてきたと思います。海外からの応募も増えており、世界中が注目するデザイン領域として、これからも成長していくことは間違いのないものと確信しております。

令和3年10月吉日
公益社団法人日本サインデザイン協会
会長 竹内 誠

第55回日本サインデザイン賞審査結果発表(PDF)
Posted in: