海外交流ツアー「オーストラリアのデザイン探訪」を開催しました

2年振りのSDA海外交流ツアーは、6月9日から14日までの日程でオーストラリアのブリスベン、シドニーの2都市を視察した。全国からの参加者13名が成田空港から早朝のブリスベン国際空港へ。到着日には中部地区会員安田氏のご友人の紹介により、ボンド大学建築学部のマイケル・ケニガー教授を訪問。2013年に新築された建築学部棟でアドリアン・カーター学部長、マギー・サルヴィマキ副学部長からのレクチャー並びにSDAの紹介プレゼンテーションを実施。その後、学部棟の見学、ランチ交流会を開催した。ボンド大学キャンパスのデザインは磯崎新氏が深く関わっており、オーストラリア産の砂岩を用い、水景を巧みに構成したキャンバスデザインは、非常に快適な環境であった。

 

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 ランチ後は一路デービッドフレイ野生動物公園を訪れ、野生環境での動物保護の様子を見学した。2日目は、ブリスベン市内、サウスバンク地区や歴史的建造物の街並みを小グループにて見学、3日目の午後シドニーへ移動した。シドニーでは、この時期に開催されているVivid Sydneyの視察がメインイベントで、ガイドツアーやナイトクルーズを利用してシドニー湾を始め、市内で大規模に展開されている光の演出、プロジェクションマッピング等を堪能した。またオペラハウスのガイドツアーでは、饒舌かつ熱心な日本人ガイドとSDAメンバーとのやり取りは、予定時間を相当超過する充実したものであった。

 交流委員として2年目に開催した海外交流ツアーであるが、海外の優れた事例を見学することをはじめ、現地でのデザイン団体やデザイナーとの交流を企画することで、SDAとして新たな気付きが生まれることを感じたツアーであった。例えばボンド大学では、医療支援や防災ピクトグラムの開発について非常に高い関心を持たれたようだ。また、在ブリスベン領事館を表敬訪問した際にも、総領事からは、今まで気にすることもなかったサインデザインについて日本と海外の違いが大変興味深いというお話をいただいた。

 交流を通じて、SDAの意義や広報について改めて感じることの多いツアーであった。

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