■ 概要と展示の状況
12月9日(金)〜14日(水)、せんだいメディアテークにて「デザインウィーク in せんだい2011」が開催されました。震災からの復興を目指し、東北地区の会員が自らを鼓舞しつつ中心的な役割を担って準備を進めてきた事業です。「実現できるのか?」と開催が危ぶまれたにも関わらず、蓋を開けてみると「今までで一番充実していた」(ずっとこのイベントに関わって来られた東北地区の遠藤さん・談)との感想が聞かれるほどの展示になりました。「震災復興支援の取組展」をはじめ、海外でも展示が行われた「Area Aid Design Project」、「街中グッドデザイン展」、札幌デザインウィーク他関連団体の展示、芸術系教育機関の展示などが並びました。SDAからは、今年度のSDA賞作品展と復興支援プロジェクト「ハートプロジェクト」の活動紹介やワークショップで集めた子供達の描いたハートシンボルを出展しました。
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■ セミナー
12月10日(土)のセミナーには日本サインデザイン協会が企画、テーマを「復興支援─サインデザインにできること─」として講演とディスカッションを行いました。九州地区の定村俊満さんが「日本人の価値観とデザインの役割」と題して、佐藤俊郎さんが「ニッポン前へ─潮目社会のデザイン─」と題して講演しました。後者は、本年7月の朝日新聞社主催で行われた「東日本大震災復興計画試案」公募において、1,745件の応募中から最優秀賞を受賞された論文をベースにした内容でした。これからのまちづくりの目標として示された沖縄での事例は大変興味深いものでした。武山がハートプロジェクトの活動報告を行った後に、会場に参加された方々を交えたディスカッションを行いました。
■ デザイン連携会議(仮)
札幌デザインウィーク、デザインウィークinせんだい、FUKUOKAデザインリーグ、富山県デザイン協会、デザイン都市・神戸、芸術工学会などに所属のメンバーが集まったことから、予定にはなかった「デザイン連携会議(仮)」が開催されました。最初に各地の活動紹介がありましたが、福岡をはじめ活発に事業が行われていることがわかりました。また、資金面や運行体制、市民の参加など抱えている問題に共通点が多かったことから、今後はより連携してデザインの社会化を推進しようということで盛り上がりました。連携活動の第一弾として、来年10月に福岡で開催のイベントに積極的に参加することをそれぞれの会で呼びかけることになりました。
■ 復興状況調査
12月11日(日)、九州地区から参加された定村さん、中牟田さん、北海道から参加の渡部さん、セミナー講師の佐藤さん、関西地区の武山が仙台市六郷地区と名取市閖上地区の復興状況を確認して来ました。六郷地区では仮設住宅を訪問、ワークショップ等でお世話になっている管理職員の細谷さんから説明を受けました。すでに仮設の生活も半年に近づき、住民によるさまざまな工夫が行われていました。中でも印象に残ったのは集会所にこたつを持ち込み、気軽に談笑できる雰囲気がつくられていたこと、そして小さいながら家庭菜園がつくられていたことでした。仮設は運動場に建てられており、とても作物が栽培できるような土地ではありませんでしたが、プロが何人も居ることから上手に耕し、今では白菜やツルムラサキが収穫できるまでになっていました。しかし、地域の復興については、戻りたい人と戻りたくない人の両者が居ることもあって、前途多難の印象でした。
亘理町では、瓦礫がすっかり撤去されていました。半壊状態の家屋も撤去されたことからどことなく寂しい印象を受けました。復興はまだまだという印象でしたが、真新しい電柱が並んだことが救いでした。SDAで設置してきた情報ポールも健在でしたが、その中の一件で真新しいガラスが入れられていたことも私たちを元気づけてくれました。
レポート:武山良三(常任理事)
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