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SDAの動きSDAの動き

2010.01.22,23 東北・関東・中部地区 富山・金沢

第66回 SDA東京サロン 地区見学会 & SDA賞その後 〜富山・金沢〜

今回の地区見学会は、東北・中部の3地区合同でおこなわれました。富山および金沢の町を「SDA受賞作品」と共に見学しました。
スケジュールは下記のとおりでした。
1月22日(金)富山市内にて富山ライトレール (2007年 サインデザイン大賞)、環状線新車両、八尾の町並み等見学
1月23日(土) 富山市内から金沢へ移動、近江町市場、21世紀美術館 (オラファー・エリアソン展)等見学

サインデザインはインテリアデザイン。これは、私の持論です。
岩瀬の町並み、八尾の町並みに感動するのは、サインやストリートファニチャーなどの個々のアイテムではなく、町全体を通して醸し出す独特な雰囲気、生活の匂い、そして時間の流れ。サインはその脇役でしかないと。もちろん、脇役がいい仕事をすることは、主役を引き立てるばかりでなく、その作品全体を貫く骨太なテーマに更に肉付けをする大きな要素です。しかしながら、「サイン」を単にサインとしか見ることのできないのであれば、なんと狭小な空間デザインなのだろう。
富山への旅の途中に立ち寄った雪に埋もれた白川郷も、そして深々と降る雪の中にひっそりと佇む八尾の町も、それは、たしかに雪という大きな舞台効果があるにせよ、いや、むしろその効果を数倍にもおのれの魅力に武装して、惹きつける。
名古屋市緑区に、有松という江戸時代から「絞り」で有名な町がある。そこでの町づくりの手伝いをしている中で気づくのですが、「産業」が停滞すると、そこに住んでいる人々も心が沈み、町づくりについての意欲が損なわれていくこと。江戸から明治にかけて作られた絞り問屋の豪壮な建物が、いまでは希少な東海道の町並みの雰囲気を伝えているのですが、その有松が岩瀬の町と違うのは、おそらく、その土地の地方自治体や、住民の、歴史に対する認識の違いだろうと思われます。それは、きっと生活に対する心構えに由来し、ものの見方や考え方が、そのまちの姿になっていくような気がします。たとえ、「産業」が衰退したとしても、その歴史を守り、伝えていくこころが、新しい視点でのまちづくりにつながることを感じます。富山の風土が、市民のこころがそれを支えているのでしょう。
ライトレールの心地よさと、それは通じているのです。
この企画に感謝。

レポート:中部地区代表幹事 林 義雄

山形から冬の富山・金沢へ。
出発は早朝5時で、真っ白の世界から見えるかすかな青い空、その先に見える素晴らしい富山・金沢の世界を目指し、想像以上に遠く命がけの6時間のドライブとなりました。
私たち東北地区のメンバーにとって今回初の富山そして金沢上陸でした。前々日・前日のニュースでの富山は今年雪が多いという情報がうそのように、雪も少なくそして気温は山形よりずっとあたたかく、寒さ対策として完全フル装備で来た私達は、上陸そうそう富山県民の視線を一斉に受けるような歓迎をうけました。
SDA大賞ととった富山ライトレールは本やご講演などで拝見しておりましたが、これだけのものにこのわずかな期間で創り上げた功績はすごいなと思いました。運営をスタートし、数年経過しておりますが、経年を感じさせないほど、その後のメンテナンスが行き届いていると感じました。いたずら書き一つない事が本当にすごいと思いました。車両、各サインそしてベンチなどこの計画に携わった人々の想いや住民の理解の結晶だと感心いたしました。
富山・金沢の古き建築そして街並みそしてそれを守り続ける方々の想いが島津さんのご案内のもと歩きながら心地良く感じました。
富山もがんばっているだろうという島津さんの一言。私も自分の住んでいる東北の街を皆さんに同じような紹介が出来るよう、サインを通して頑張ろうと感じてきた素晴らしい2日間でした。

レポート:東北地区 竹田正樹

今回、私自身、富山・金沢が訪れたことのない都市であり、地区見学会に初めて参加させて頂くこととなりました。
ライトレールにて、岩瀬浜駅まで行き、岩瀬の回船問屋街を散策しました。ここは北前船の最盛期に栄えた明治初期に建てられた建物が立ち並び、歴史の重みを感じながら、懐かしいような気持で散策できました。散策後、ライトレールに再び乗り込み、城川原駅で下車し、車両基地を見学させていただきました。ライトレールについては、私自身、この見学会で最も見たいものであったので、非常に楽しみにしていました。結果は・・・言葉では書きつくせないほどの、得るものがありました。富山市と一体となった開発・運営、斬新なデザイン・CI、市民参加型の広告、町並みの景観との調和等、挙げればきりがないほど勉強になり、そして感心しました。
車両基地見学後は、再びライトレールに乗り、富山駅に向かい、今度は環状線(セントラム)に乗りました。銀色の電車に乗ることができたのですが、これもかっこいい!将来はライトレールとの相互乗り入れもあるそうで、そうなると、7色のライトレールと、白・銀・黒のセントラムが富山の街を華麗に走り回ることになると思うと、今から楽しみです。

2日目の朝が来ました。この日は、車での出発となり、一路、八尾町に向かいました。ここは「おわら」が有名とのことで、越中八尾観光会館や、古い街並みを小雪の降るなか歴史を感じながら散策しました。次に向かったのは、「ますのすしミュージアム」で、駅弁としては確固たる地位を築く、「ますのすし」の工場とその歴史を見学しました。試食をおいしくいただきましたが、みなさん、結構、そこで購入されておりました。私もですが・・・。その後、富山をあとにし、再び車で高速移動〜金沢の「東茶屋敷」に到着しました。ここでは、金沢金箔・あぶらとり紙のお店を見て歩きながら、やはり、歴史ある整った町並みをゆっくりと歩きました。

その後、最後の見学地である、金沢21世紀美術館に向かいました。この美術館ではオラファー・エリアソンの作品に出会うことができました。その作品の多くは知覚の体験に関わるもので、自然界の現象を取り込んだ作品と触れることにより、不思議な体験ができました。また、この美術館は展示室のみならず、廊下や入口・通路なども使用し、作品と建築が融合していることを感じ取ることができました。外観もさることながら、ユニークで美術館と呼ぶにふさわしい建物でした。

レポート:関東地区 西方晃宏

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