2009.09.26 関東地区 江戸東京たてもの園
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残暑が弱まり秋の気配を感じ始めた頃、日本サインデザイン協会の関東地区のメンバーが集まり、第一回サイン探検隊をスタートしました。この企画がスタートしたきっかけは、関東地区幹事会の若手メンバーの発案でした。サインデザインを机上だけで議論するだけでなく、実際に現地へ赴き、街や施設についているサインを調査・研究してはどうかというものでした。従来、日本サインデザイン協会がおこなっている啓蒙的な活動とは別に、遠足気分で街や施設を歩きまわり、楽しくサインデザインを勉強できる活動はできないか? SDA会員だけでなく、家族や友人、知人など普段サインデザインに直接関わっていない方々にも参加してもらい、サインデザインを知ってもらう一助になれないかという気持ちで「サイン探検隊」をスタートしました。 第一回の探検場所は「江戸東京たてもの園」です。ちょうどこの時期に「カンバン・ハリガミ展」が開催されておりました。この展示で印象に残ったものは、昭和の時代、1950年〜1980年あたりにかけて製作されたサインでした。3次元形状にデザイン、製作されたものが多く、製作物の精度は落ちるものの、現在と比較して製作方法に制限があり、コンピューターによるグラフィック制作を行っていなかった分、サインデザイナーの形状に対する創意工夫が随所に見られました。また、当時はメンテナンスなどの概念が現代より希薄だと思いますが、逆に時間の経過による材料の美しい変化が見られました。 次に、たてもの園内に入りました。ここにも昭和の世界が中心に広がっています。江戸・明治・大正以前の建物は、自然に文化財として保全されますが、昭和の建物を大切に保存しているケースはなかなかありません。これら近代の建造物を大切に保存することはとても意義のあることだと思います。 その他、江戸東京たてもの園のサイン計画で感じたことは、移築や復元に力を注ぎ、リアリティーの追求が施設の重要なポイントにも関わらず、誘導サインや注意喚起サインが多いことです。来館者が少々建物内で迷ってもサインが極力少ない方が、よりリアリティーを持って施設を体験出来るのではないかと思いました。特に注意喚起系のサインが多く、「わざわざサインで喚起するべきものなのか」「親や同行者が自ら気をつけてれば、サインの数量が減ることができるのでは」といった印象を強く受けました。「カンバン・ハリガミ」で回顧したハリガミの内容を見ても、注意喚起系の表示が多く、これは日本人の特性なのでしょう。対話によるトラブルが発生する前に、事前にサインにより注意事項をアナウンスすることにより、予想される、又は既に起きた問題を回避する、このことが注意喚起系の増加につながっています。これは江戸東京たてもの園だけの問題でなく、サインデザインに係わる人々にとっては避けてとおることができない、今後とも考えていかない重要な命題だと思いました。 レポート:浦岡潤・竹内征也・八島紀明 |
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