公益財団法人東京都歴史文化財団「江戸東京たてもの園」の活動に関して

第49回日本サインデザイン特別賞・公益財団法人日本デザイン振興会会長賞

公益財団法人東京都歴史文化財団

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公益財団法人東京都歴史文化財団「江戸東京たてもの園」の活動に関して PDF

特別賞受賞理由

 江戸東京たてもの園がおかれている小金井公園は、水元公園と並んで都内で最大規模の公園である。1939年(昭和9年)東京緑地計画、環状緑地帯に始まり、1993年(平成5年)江戸東京博物館の分館として、敷 地面積7haのなか、「江戸東京たてもの園」を建設した。この趣旨は現地保存が不可能な文化的価値の高い歴史的建造物を移築し、復元、保存、展示することにより貴重な文化遺産として次代に継承している。東京の歴史をふりかえると、江戸の昔から、火事、水害、震災、戦災などにより、多くの貴重な歴史的建造物 が失われてきた。現在もまた、社会、経済の変動に伴ってこうした文化遺産が失われつつある。江戸東京たてもの園は、貴重な歴史的建造物の移築、復元と共に深く理解し、親しんでいただくために園の資料や環境を活かした「普及活動」・「展示会」・「セミナー」など様々な催しを実施している。江戸東京たてもの園の歴史的建造物は看板建築としても充分に価値のある展示であり、今後も保存されていくべき価値ある文化遺産である。これまでの江戸東京たてもの園の取り組みと今後の保存を期待し、役割の重要性を説くとともに質的な向上をはかった功績が評価された。