関東地区 第47回SDA大賞受賞者セミナーを開催しました

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日時:平成26年1月24日(金)17:30〜19:30
場所:東京ミッドタウン デザインハブ
参加者:60名

第47回サインデザイン大賞、経済産業大臣賞「立川ロフト」の受賞者である廣村正彰氏(廣村デザイン事務所)をお迎えしてセミナーを開催しました。
廣村氏は、大賞の他に、最優秀賞「すみだ水族館」、優秀賞「田中一光とデザインの前後左右」を受賞され、また、第44回サインデザイン大賞、経済産業大臣賞「9h nine hours」も受賞されています。まさにサインデザイン界のトップランナーのおひとりです。
今回のセミナーでは廣村氏が「何を考えてサインをつくったか」という視点でのお話をお聞きすることができました。

キーワードは『意識の発火』。
これは、「いつもと同じなのに何かが違う、と意識する瞬間に脳が反応する」ことだそうです。確かに、日頃ロングヘアーの人がいきなりショートヘアに変えたら、“はっ!”として「意識の発火」が起こります。
サインの重要な役割である「場所の意味性を視覚化」する際に、この「意識の発火」を巧みにデザインに取り込んでいるからこそ、みんなが廣村氏のデザインに引きつけらえるのだということが分かりました。
大賞の「立川ロフト」は、販売コーナー毎に、そこの象徴的な商品をモノクロ写真でダイナミックに表示することで「意識の発火」を起こし、何を売っている場所なのかを一目で利用者に理解させるサインです。ロフトカラーのイエローで占められた空間にモノクロ写真が際立ち、見てほしい部分にとてもインパクトが感じられるデザインです。
また、最優秀賞「すみだ水族館」のVIは、魚やペンギンなどのアイコンが三角形の組み合わせでデザインされているのがとてもかわいらしく、これも「意識の発火」のひとつなのだと思いました。
私は、おそらく「意識の発火」は人間の気づきの数だけあるのだと思います。日頃、そのことにアンテナをはって、「発火ポイント」を自分なりに蓄積していき、サインデザインに活かしていきたいと感じたセミナーでした。

レポート:関東幹事会 竹内征也

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