関東地区 サイン勉強会「ピクトグラムの活用と今後」を開催しました

 2018年12月20日(木)サンゲツ品川ショールームにて、GKグラフィックスの久田邦夫氏を講師として「ピクトグラムの活用と今後」をテーマにサイン勉強会が開催されました。久田氏は2005年の愛知万博や2010年の上海万博でサイン計画などに携わり、2017年には(公財)交通エコロジー・モビリティ財団(エコモ財団)の標準案内用図記号改定に携わっています。

 講演では、まず、チャールズ・サンダース・パースの「記号論」などの紹介を交えた、ピクトグラムを含む図記号の定義や目的の説明から始まりました。そして、1909年のパリ合意やオットー・ノイラートによるアイソタイプ、さらに勝見勝氏による1964年東京オリンピックピクトグラムやオトル・アイヒャーによる1972年ミュンヘンオリンピックのトータルプロデュースなど、国内外におけるピクトグラムの発展へと話をつなげました。

 中盤では、AIGA(the American Institute of Graphic Arts)やISO、JISなど各標準化組織における図記号の紹介があり、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催へ向けたJIS「案内用図記号」改定の話題へと続きました。この改定はJISとISOの図形的不整合性を見直す目的で2016年から2017年にかけて行われたそうです。

 さらに最近の話題として、エコモ財団による「2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けたピクトグラムのあり方事業」を取り上げ、公共トイレにおける障がいに適応した機能や男女共用化のピクトグラムの認知度について、説明がありました。また、車椅子マークは、ISO内で2種類のピクトグラムが競合しているなかで、アメリカの一部団体によって”The Accessible Icon Project”が活発化している現状の説明がありました。この活動は、より能動的な車椅子使用者のイメージが付加された新たなピクトグラムを推進する運動だそうです。

 ピクトグラムの基本的な定義から、歴史、標準化の経緯などのバックグランドを、写真や図を沢山添えた丁寧な説明と、複雑化する現在のピクトグラムの状況も大変わかりやすく話してくださいました。

レポート:関東地区 飯塚拓郎

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