木更津+市原湖畔の美味しいサインツアー行いました

  
004 005 
006 007

7月2日土曜日、梅雨の合間をぬった晴天のもと、島津委員長率いる交流委員会主催のサインツアーが行われました。
9時に東京駅に集合し、観光バスを借り切って子供も含む総勢38名が無事に出発しました。

まずは首都高速から、アクアライン経由で木更津を目指し、途中「海ほたる」で休憩。運転手さんに調整して頂き「三井アウトレットパーク木更津」にも立ち寄り、昼食は今回のツアーの目玉のひとつ「豪華新鮮魚介!」。中川ケミカルの桶谷氏の手配により「たく」というお店を訪れました。外観からも、かなり期待大です。メニューは「木更津海鮮ひつまぶし」。ひつまぶしとともに、貝焼きと天ぷらもでてきました。まずは、海鮮ちらしをそのまま頂き、残りは出汁をかけてお茶づけ、ご飯をおかわりして貝焼き、天ぷらとともにさらに出汁をかけて食すという、非常に豪華なもので、おなかもいっぱい、大満足なものでした。

 001 003 002

次は、今回の本命である「市原湖畔美術館」へ、バスでの移動が続きます。美術館は湖畔に面した非常に存在感のある建物で、1995年に開館した「市原市水と彫刻の丘」という施設を建築改修して、2013年に「市原湖畔美術館」として生まれ変わったとのことです。有設計室による建築改修で、ご担当の川口有子氏が実際に美術館を歩きながら、設計コンせプト等を説明してくださいました。(徳島県在住ですが、このために来て頂きました)。サインデザインを含むデザインデレクションは、市原市から若手のデザイナーにというご要望で、日本デザインセンターの色部氏を選定されたそうです。

設計コンセプトは、内外全ての仕上げ材を剥がし、コンクリートの構造体を残しつつ、スチールの折板を挿入。回遊性をいかしながら、行き止まりのない導線が公園につながり、ひとつの環境を作り出すというものでした。外壁にはパンチングメタルを使用した文字表現が、美術館らしさを演出していました。建物の外観もさることながら、内部も非常に凝っていて、エントランスコートのモニュメント「Heigh-Ho」は、作品と建築壁面とが融合されてひとつの作品になっており、存在感がありました。

建物内部に入るとおもちゃの兵隊がお出迎え。(この兵隊、人の見ていないところで、休憩するそうです…)。展示は、企画展示(中国民間芸術)と、常設展示を行っており、常設展示は地元名誉市民の深沢幸雄の銅版画の世界ということで、こちらも楽しむことができました。屋上へと続く道は、700本のパイプモニュメントで、それを触れることができ、子供たちも大喜びでした。地下の「Lost-Windows」は部屋の中央に配置されたモニュメントに光を投影し、それを壁面に映し出すという手法で、ユニークかつ、幻想的な作品でした。

009 008 010

サインは全般的に、コンクリートの壁面に直接シルク印刷を施す手法が取られており、建築と一体化というコンセプトの元、アーティスティックな雰囲気を醸し出していました。凹凸や角に印刷されているところも多々あり、現場でのシルク印刷は大変だったというのが、目に浮かぶようでした…(笑)。

見学後は湖畔にてしばし休憩、最後の目的地である「房総四季の蔵」に向かいました。こちらで、海のものや山のもの等、房総特産のお土産を各自購入、バスは到着地の東京駅へ向かいました。帰路は多少に渋滞もありましたが、18時前に無事到着、解散となりました。(その後、有志で懇親会もありました!)

今回のサインツアーは、実際に設計された建築家の方に建物を見学しながら説明をして頂けるという、非常に有意義な企画でした。

011

開催日時:平成28年7月2日(土)9:00~18:00
参加者:38名

レポート:関東地区交流委員 西方 晃宏

Posted in: