九州地区 TOTOミュージア見学会行いました

日時:平成28年8月25日(金)11:30〜17:00
参加者:8名

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九州地区研究会「ワークプレビュー」として、「TOTOミュージアム」に見学に行きました。
TOTO ミュージアムは、TOTOの創立100周年記念事業として昨年8月に北九州市小倉北区に開設された施設です。サインデザインを関東地区の廣村デザイン事務所が手がけており、SDA賞2016年度の最優秀賞を受賞しています。

現地に到着すると、「水滴」をイメージした柔らかな曲線を描く真っ白な建物と、エントランスのガラス面に施された、思わず触れたくなる水滴を模した演出が目に入り、水に関する施設であることがすぐに感じられました。

館内に入ると、今回ガイドとして館内を案内してくださったプロジェクトチームの一員である前田氏に出迎えられ、ミーティングルームにてTOTOの歴史やミュージアムのコンセプト、建物の特徴等について大変わかりやすく説明して頂きました。その後、引き続き前田氏の解説を交えながら、10のテーマに分けられた展示室を巡回していきました。100年の時代と共に移りゆくトイレのデザインや技術、TOTOのルーツである貿易業の「森村組」から始まるものづくりに対する想い等を、実際の製品の展示を通して楽しく学ぶことができました。

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館内に施されたサインは、エントランスと同じく、まるで実際に水滴が付いているように見える透明感のある演出により、みずみずしく、クリーンな印象を受けました。その他にも、オープニング企画展「MAKING of TOTO MUSEUM」では、プロジェクトに関する設計図や企画書、建築模型、インテリアのスケッチやサインのモックアップ等、貴重な資料を見ることができました。ミュージアム開設を目指し、多くの人が新しい試みに挑戦している姿が、展示作品として密度の濃いものとなっており、1つのものを作り上げていく楽しさや難しさを感じられる、有意義な見学となりました。また、最後に立ち寄ったミュージアムショップでは、ロゴマークの入った限定グッズや、川柳付きのトイレットペーパー等、トイレにまつわるユーモア溢れるプロダクトを見ることができました。

身の回りにある様々な製品について、そこに込められたストーリーや日本の技術力を知ることで、普段の生活における意識の変化や、未来に残したい価値に気づかされます。より多くの人が訪れたくなるような、そして記憶に残るような施設にするために、企業の想いを確かに伝えるイメージや空間をつくるデザインの重要性を改めて感じました。

レポート:九州地区 本田麻利子

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