九州地区 地下鉄七隈線見学・検討会行いました

日時:平成28年8月6日(土) 13:00 ~ 17:00
視察テーマ:七隈線のユニバーサルデザイン
参加者:44名

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2005年に開業した福岡市地下鉄七隈線は、現在博多駅への延伸に向けて設計段階にあります。そこで、10年を経過した既存の駅を見学し、当時のデザインコンセプトを思い返しながら、結果の再確認と今後の検討を行うツアーを行いました。

当時のデザイン委員会座長の佐藤教授を発起人として、交通局関係者、設計関係者、障がい者団体関係者、SDA会員と子供から高齢者を含む市民等が集まり、主にユニバーサルデザインについて意見を交換し合いました。

天神南駅に集合し、当時のユニバーサルデザインの取り組みに関する映像を見たあと、薬院大通り駅に移動しました。薬院大通り駅は七隈線の標準駅として16駅の中で最初に設計され、様々な取り組みを検証した駅です。

薬院大通り駅で駅を見学したあとは、橋本車両基地に移動し、整備基地の見学、意見交換会を行いました。車両基地への移動の際には、突然の豪雨により地上での移動が難しくなったため、急遽橋本駅から車両基地までのスタッフ用地下トンネルを通っていくという変更もありましたが、普段通ることができない通路だったため、楽しいハプニングとなりました。

意見交換会では、多くの方から「駅がキレイなので10年経っているとは思えない」という意見がでました。また、障がい者団体の参加者からは誘導ブロックや点字、音声案内、階段の明示などについて専門的な視点での意見や改善のアイデアが多くでました。その他にも、開業後に増えた駅の掲示物や広告などについても意見がでました。

今回の見学・検討会では、開業時とは違った印象で客観的に駅を見ることができる良い機会となりました。意見は精査・検討され、今後の設計に役立つことを期待します。

レポート:九州地区 山田 貴史

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